今日は本の紹介をしたい気分(笑)で、最近読み直した本シリーズということでこの本。「超古代史の真相」志水 一夫 (翻訳) Charles J. Cazeau・Jr. Stuart D. Scott (著)という一冊。昭和62年に初版本ですのでかなり情報としては古い本です。
目次
序章 合理と非合理の王国
第1章 旧大陸から新大陸へ
第2章 超古代のアメリカ
第3章 古代宇宙人飛来説
第4章 UFO現象
第5章 ストーンヘンジ
第6章 ピラミッド
第7章 イースター島
第8章 失われたアトランティス大陸
これだけ見るとよくある「と」本みたいですが、内容はその逆。アマゾンのレビューがよくできてたので引用します。
内容(「BOOK」データベースより)
人間はかぎりなく未知の世界、謎に憧れる。しかし、その解明への意志、真理の追求はときとして科学の道を離れ、荒唐無稽な「ロマン」を産み出すものである。本書は、いわゆる科学の周縁部にある諸問題—その多くは一般に「謎」と呼ばれる—を、科学者が冷静な眼で解説し、理論的なものの考え方、科学と擬似科学とのちがいを平易に説いている。
ということで「神々の○○」とかそのほかにも沢山ある疑似科学本にはまる前にまず一読をお薦めしたい本です。ここに書かれた科学的なものの考え方はいろんな事を考える時に役立つと私は考えています。夢やロマンを持つことは人間にとって非常に大切なことです。でも、それと真実を追究するための方法論がごちゃ混ぜになっては行けないのです。特に、キリスト教圏で書かれた疑似科学本(超古代史とか書かれた本などは特に)要注意です。異文化をすべて「謎」にしてしまう発想がそこにあるからです。(話はそれるけど、だいたい「古代アステカでは」などとのたまう日本のテレビ番組が多いのには閉口します。古代インカ帝国、とかも同罪。インカもアステカも<古代>じゃありませんので皆さんも気をつけましょうね。)
訳者の志水さんは、多くの「と本」に関する本を書かれています。それも読むといいかも知れません。ロマンや夢を否定はしませんが、それは真実ではない事もまた理解しなければなりません。

東京書籍 ISBN4-487-76062-3
最近のコメント