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2004年3月10日

プロジェクト2501

「イノセンス」見てきました〜。

 印象としては「やっぱりビューティフルドリーマーやね〜」って感じです。押井節炸裂なせりふ回しなどは期待を裏切らないですね。映像の美しさは前評判通りでしたが、インパクトという意味では「攻殻機動隊」の方があったように感じましたが、これはCGとかに慣れてしまったからかも知れません。職人的なスゲー感は期待していなかったのでこんなもんでしょう。

 ここからは作品を見て考えたことなど。

 記憶について作品内では「バックアップのとれる情報」として扱っています。しかし体全体のニューロンの発火パターンの連続が「認識」であると考えると脳の一部やその中の電子的信号だけを取り出しても、その信号をデコードする肉体が失われていては記憶の再生はできないのではないかと思うのです。それこそが人間である証なのではないかと。肉体と精神はやはりワンセットだと思うのですよ。クオリアという意味で。

 世界に対する認識というものはすべて「自分の中にあるもの」であって、この世の中は「共同幻想」の中にあるのかも知れない。マトリックスのように世界を外部の仮想空間として規定するのではなく、個人の認識の中にある世界の集合体が「世界」なのかも知れない。

 火の鳥・復活編で主人公レオナは有機物を無機物として認識するエラーを持ったまま生活していきます。自分の外と自分の中の認識のあり方の落差に悩むのです。彼がロボットと意識を融合し「ロビタ」となりましたが、たくさんのロビタは世界をどのように認識していたのでしょうか。手塚治虫はそれを描いては居ませんが。

 電脳を持たない人形が意識や認識を持ったとしても、それは外部とのつながりを持たない限り世界に認識されることはない。

世界に認識されないと言うことは無いと言うことと同じ。

誰かに認識された瞬間だけ自己は世界に解放される。なんて考えるのですが、イノセンスはプロジェクト2051の行方がどうなったのかという話では無かったですね。なんかバトーその後、ってかんじの話で、ある意味安心しました。

イノセンス公式サイト

追記:過去の情報だけをいくら寄せ集めても思い出にはならない。「歴史」が過去の情報の集まりであるのに個人の思い出にはならないように。だから人間は「もっと過去の思い出」を求めて、歴史を編纂するのかも知れない。不老長寿を追い求める心理と似たものを感じるのだ・・・未来に生きる時間を伸ばす事は出来ても生まれる前に戻ることは出来ない。

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アニメ・コミック」カテゴリの記事

コメント

イノセンス、実はあとからジワジワ来る系かと(笑)

今日イノセンスの記事を書いていて思ったのですが、台本手に入れて、1つ1つの言葉の意味内容を探っていきたくなってしまいました。

理解?そんなもの欲望の延長だろう(うろ覚えで相当違うのは承知ですが、まぁこんな内容だったかと(苦笑)) とかとかの台詞も気になってたりするんです。

コメントありがとうございます。

ホント押井作品に独特の言い回しのオンパレードでしたね。それぞれのだけに引っかると迷宮入りしそうな構成がさすがですよね。「電脳世界に旅立ったからといって少佐が少佐以外のものになるわけじゃない」それが答えなのかも知れないと思ったりもします。

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