お客さんは聴いてくれる人でしょ?
「音楽の売上減少に、ファイル交換の影響はなし」--米調査CNET Japan
CCCDの登場のいいわけになっているファイル交換。音楽パッケージメディアの売れ行き減少への悪影響をレーベル側は主張しているようです。まあ、一部にはそういうこともあるかも知れませんが、そもそもアーティストに代価を払う気持ちのない人は、ファイル交換やリッピングができなかったとしても、CDは買わないと思うんですよね。
たりぽんは、トリオのFMチューナーとAKAIのオープンリールとかでばりばりエアチェックしてた口です。ウオークマンで聴くためにカセットにダビングしたりバンバンしてましたよ。でも、レコードもしっかり買っていました。やっぱり好きな音楽はいい音で聴きたいという基本的欲求があって、その欲求は音楽を好きな人には普遍的なものだと思うんですよね。持っていたいと思う気持ちも強かったしね。
だから、音の悪い圧縮音源シリコンプレーヤーやパソコンで音楽を聴くなんてことがイヤになるぐらい、いい音で聴きたくなる音楽だけをガツーンと売り出せばいい。ミリオンヒットなんていらないよ。というのも、次のように思うからです。
ミリオンヒットをねらって大々的にプロモーションした音楽があったとしましょう。みんなが耳にしてある程度のヒットになります。そのアーティストや歌にたいして興味もないのだけど「みんなが聴いてるから、とりあえずレンタルしてリッピングしてカラオケで歌えるようにしとこっ」て感じの人が増えるんじゃないかな。だからリッピングやファイル共有が悪に見える。でも、原因は沢山売ろうとする根性だよ。
よく考えて欲しい。音楽アーティストにとって一番大切なお客さんは「聴いてくれる人」であって「買ってくれる人」では無いはず。「聴いてくれる人」がいつでもどこでも聴いていたいから「買ってくれる」わけでしょ。先に買うんじゃないよねぇ。
音楽を聴くという文化そのものが衰退しないようにがんばるのがレコード会社の使命でしょう。やることやらないで権利だけ主張するならばかならず流通の中抜きが起こりますよ。使命を果たさないレコード会社は不要な中間搾取業者に過ぎません。アーティストがネットで自前販売始めればすべて問題は解決ですよ〜。中間搾取といわれないためにも音楽文化をもっと盛り上げて欲しい。
ブランドはレコード会社ではなくアーティスト自身なんだから、アーティストにももっと主張して欲しいな。
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